子育て専門家の頭の中

療育の専門家です。こどものこと、発達障害、知的障害、肢体不自由のこと、ときどきスピリチュアルについて日々の気づきを書きます。読んだ方のお役に少しでも立てたら幸いです。

コロナのおかげの卒業式

こんにちは。学校の先生です。

 

2月27日の会見から

嵐のような展開がはじまり、

 

日本中の

学校は

2月28日に

春の嵐が通過しましたよ。

 

卒業式はどうなるのか

 

翌週から

お上の決定を待ちました。

 

選択肢はいくつもいくつもありました。

その中で

私たち先生にとって

大切なことは

卒業証書授与。

 

卒業式はするけれど

教室での卒業証書授与

体育館で代表者による卒業証書授与

体育館で全員の卒業証書授与

 

全員が

校長先生から

卒業証書を受け取ってもらいたい!

 

そうなれば良いな、と

多くの学校の先生が

思ったことでしょう。

 

結果

私の学校は

体育館で全員の卒業証書授与

とお上の決定が下り、

 

私たちは

その準備をして

当日を迎えました。

 

参加者は

卒業生と

保護者と

学校の先生。

 

この日のために

玄関から入ってすぐの吹き抜けに

サクラの花に

メッセージをそえて

2階からつるしました。

 

喜んでもらえたかしら。

 

 

卒業式。

 

卒業生、入場

は省略。

 

いろいろ省いて

死守した卒業証書授与。

 

一人目の名前が呼ばれ

「はい!」

と大きな返事が体育館に

響きました。

 

堂々と歩いて

三方礼をして

 

あぁ、やっぱりみんな証書授与したかったんだな

 

一人目から涙が出てきて

いかん、いかんと

気を引き締めました。

 

先生をやっていて

数ある

心詰まる場面の一つが

自分が担任した

子どもたちへの

呼名です。

 

名前を呼びながら

 

おめでとう

 

よくがんばった

 

次の世界へ

さぁいってらっしゃい、と

肩をトン、と

叩く気持ちです。

 

校長先生の目を見て

あなたの瞬間を

焼き付けさせなさい。

 

一瞬の

若さの

生命の輝きを。

 

証書授与は

先生をしていて

本当に

ありがたい

と思う仕事の一つです。

 

 

校長先生から見える景色は

また別なものと

思います。

 

コロナのおかげで

保護者は随分近い場所から

我が子の背中を見れたと思います。

 

式歌は

休校中に

音楽の先生から

たっぷりご指導をいただき

練習しました。

 

練習しながら歌っていても

泣けてくるのが式歌です。

 

在校生の分

私たちが

心を込めて

歌わなくては。

 

体育館中に歌声が響きました。

 

最後の最後

 

卒業生からの

サプライズがありました。

 

卒業生退場の号令で

 

卒業生が

一斉に

担任の先生の方を向き

 

3年間、ありがとうございました!って

 

全員で言ってくれたんです。

 

思いもよらないところからの

卒業生の気持ちを受けて

私たちは

泣きそうになりました。

 

だって、練習と違うし。

 

いつのまに考えたのでしょう。

 

さいごのホームルームは

ふわふわしてしまって

温かい

光に満ちていました。

 

最後は

下駄箱まで

紙吹雪の中

送りました。

 

 

学校というシステムは

いろいろ不具合があるけれど

 

卒業式だけは

わりと、

100%素晴らしい

行事ですね。

 

そして

今年は

コロナのおかげで

こじんまりと

アットホームな

温かい卒業式でした。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

みなさまの心が

明るく軽く温かく

光に満ちますように。