子育て専門家の頭の中

療育の専門家です。こどものこと、発達障害、知的障害、肢体不自由のこと、ときどきスピリチュアルについて日々の気づきを書きます。読んだ方のお役に少しでも立てたら幸いです。

ネガティブ思考な子どもをポジティブに 子どもの自己肯定感を高める 先生の話 受験に落ちたあなたに向けて

こんにちは。学校の先生です。

4月になりましたね。

 

まだ学校は春休み中ですが、

職員室は新しい年度が始まって

ざわざわしています。

 

そして、よそよそしい。

新しく赴任された先生方の

緊張感が職員室の空気の中に

微量に混じるのです。

 

買ったばかりの金魚を

水槽に入れた日の夜、

みたいな感じです。

 

ですから私も金魚のように落ち着かず、

あっちへフラフラ

こっちへフラフラしてしまいます。

 

さて、今は金魚のような私ですが、

生徒を前にしたときは

それなりのことを話します。

今回は、

ネガティブ思考な生徒を

ポジティブにする話、

生徒の自己肯定感を高める話をしたいと思います。

 

この話は、中学生や高校生にすると良いです。

これより小さいとちょっと理解が難しい。

 

私が中、高生の時期にこれを知っていたら

人生変わっていただろうな、と思います。

 

なぜならば、中高生の私は

とても幼くて、ネガティブだったし

自己肯定感も低かったからです。

嫌なことをいかに回避して

安全に生きれるか、

ということに重点を置いて

生きていたからです。

 

いじめられた経験があって

暗い性格の子どもや

できないことがあって

コンプレックスがある子

ネガティブ思考の子どもに話すと良いと思います。

 

話すときのポイントは、

言葉だけでなく

簡単な絵や図などを黒板に書きながら

視覚的にもわかりやすくすることです。

 

今日は、試しに時節柄、

受験に失敗して落ち込んでいる生徒だったら

彼らに向けて

どんな話をするかを書いていきたいと思います。

 

ネガティブ思考な生徒を

ポジティブにする話、

生徒の自己肯定感を高める話

 

今日は、先生が30代のころに、

ようやく悟った話をしたいと思います。

 

ありがたいお話なので、

よく聞くと良いことが起きるかもしれません。

 

皆さんがいるこの学校は、

希望して受験して入学した学校ですか?

それとも、他に行きたい学校があったけど

残念ながら失敗して、

しょうがないから通っている学校ですか?

 

希望通りに合格した人、

おめでとう、と言いたい。

よかったね、よくがんばったね。

 

希望していないけれど、入学した人、

それ以上に、おめでとう、

とっても良い経験をしていますね、

と、先生は言いたい。

 

なぜならば、先生は30代のときにわかったから。

それは、

嫌な出来事ほど、

経験した方が良いということです。

 

君たちにとっての、

嫌な経験って受験に落ちたことね。

いじめにあったとか、

友達関係で人間不信になった

とかもそうだよね。

 

先生はね、30代くらいまで

結構、順調に人生が進んでいて、

希望の高校、

希望の大学、

そこそこ希望の仕事に就くことができました。

しかも、死にもの狂いの努力とかしたことない。

 

でも、ちょっとしたきっかけで

ボランティアで外国に1年くらい行きました。

 

そこでの経験がとてもひどくて、

何をしてもうまくいかない。

いろいろ試してもうまくいかないから

どうしてよいかわからなくて、

そのうち

現地の人にも嫌われて

現地に住む日本人からも陰口を言われることがあったんだよ。

一緒にボランティアで行った友達は

彼氏や彼女ができて

すごく幸せそうにしている中、

先生だけが、みんなから嫌われて、

孤独だったんだよ。

それが1年続いた。

赤道直下の国でね、

とても暑くて

海はとってもきれいなんだけど、

先生が覚えているのは

曇り空なんだよね。

晴れた日が多いはずなのに

記憶に残っているのは曇り空なんだわ。

それくらい、つらかった。

 

で、その時に、初めて

「できない人の気持ち」が、

わかったんだよ。

 

先生はさ、

先生になっちゃうくらいだから

なんでもすぐに覚えるし、

できるし、

運動もやればレギュラー

スタメンだったからさ

人よりもできないって

思ったことがなかったんだ。

 

遠い外国で、初めて

「できないってこんなにつらいんだ」

ってことがわかった。

本当につらかった。

 

その時、初めて自分の周りにいた

できない人の気持ちがわかったんだ。

分数の足し算とか、因数分解とか

過去完了形とか、跳び箱とかね。

できないって、つらかったんだろうな。

 

うわぁー!!って

 

そんで思った。

 

良かったー!!

今、気付くことができて。

 

こんなに時間がかかったけど(30年以上も)

わたしはようやく、

できない人の気持ちが分かった。

 

その分、

人にやさしくなれるぞ!

 

だからね、先生は

あの時以来、

ほんの少し、

人の気持ちが分かる人間になったんだよ。

できない人に、上から目線じゃなくて

同じ目線で話ができる。

 

だからね、あの外国の

つらい経験に感謝しているんだ。

 

魔法の言葉があるの。

 

「おかげで」っていう言葉。

あのつらい経験の「おかげで」

わたしはこうなった。

つらい経験に感謝する言葉なんだ。

 

逆に、闇の世界に連れていく言葉もあって。

「せいで」

あのつらい経験の「せいで」

わたしはこうなった。

より自分を不幸にする言葉なんだ。

 

いま、あなたは

この学校にいることを

受験におちた「せいで」

って思っていないかい?

 

受験に落ちたことを

「せいで」にするか

「おかげで」にするかで

これからの3年間は全然違うよ。

 

いいかい、

受験に落ちた経験を

光に変えるか闇に変えるかは

これからの自分次第なんだよ。

 

そして、

先生は自分の経験から知っているんだけど

嫌な経験は積めば積むほど

自分を成長させる。

 

人生は良い出来事より

悪い出来事の方が起きた方が良い。

これ本当。

 

そして若いうちに

嫌な出来事は

沢山経験した方が良い。

 

だからね、先生は

みんなに嫌な出来事があればあるほど

うれしいんだよ。

 

3年後、学校を卒業するときにね

受験に落ちた「おかげで」○○。

って言えるようになってね。

 

その時には受験に落ちたことは

「嫌な出来事」ではなくて

「良い出来事」に変わっているから。

 

こんな感じでしょうか。

 

実際は、

受験に落ちて元気のない人に

4月の段階ではいくら言っても

響かないので、

生徒との関係が作れた6月頃に話すと思います。

 

そしてこのような話を

角度を変えて

何度も話します。

 

そうすると

あるときふと、

子どもの腑に落ちときがあります。

そうすると

子どもは変わる。

 

学校は、学習指導要領というものがあって

それに沿って年の計画を立てて

全ての授業は組み立てられます。

 

道徳だって決まった教材があります。

学級活動は、いろんな行事でつぶれます。

 

だから、先生たちは本当に伝えたい話を

いろんな時間のスキを狙って話しています。

 

結構大変です。

 

長くなってしまいましたが

ネガティブ思考をポジティブに変える話

自己肯定感を高める話をしました。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

皆さんの心が明るく軽く温かく元気になりますように。

温もりやすらぎ慈しみのエネルギーで満たされますように。