子育て専門家の頭の中

療育の専門家です。こどものこと、発達障害、知的障害、肢体不自由のこと、ときどきスピリチュアルについて日々の気づきを書きます。読んだ方のお役に少しでも立てたら幸いです。

0から3歳児の読み聞かせ 本を選ぶポイント 「だるまさんが」で解説

こんにちは。学校の先生です。

 

小さなお子さんのいる、お母さん、

本屋さんの前で、

どんな本を買えばよいのか

迷ってしまう時は

ありませんか?

 

せっかく買っても

赤ちゃんの反応が今一つだと

ちょっと悲しいですよね。

 

今日は、

どんな本がお子さんに好かれるのか

泣く子もだまるという

ヒット作

かがくい ひろしさんの

だるまさんが

 を参考に解説したいと思います。

 

落ち着きのないお子さんでも

最後まで楽しめます。

 

対象年齢は

発達年齢が0歳から3歳

です。

興味のあるものにしか目を向けない

情緒的に落ち着かず、

好き嫌いがはっきりしていて

よく泣く時期でもありますかね。

 

子どもを引き付ける絵本の条件

  • 絵がシンプルで見やすい
  • 繰り返しの言葉が使われている
  • 文字数が少ない
  • 体も一緒に動かせる
  • 歌える本だとなお良し

 以上です。

 

  • 絵がシンプルで見やすい

 0歳から3歳のお子さんは

 目の使い方が大人ほど上手ではありません。

 例えば、100かいだてのいえのように

 

 1ページに

 いろいろなものが描かれていると

 何に注目してよいかわからず

 すぐ飽きてしまいます。

 

 見る対象物が

 はっきりと

 わかるものの方が

 赤ちゃんの視線がそれることが少なくなります。

 

 ※100かいだてのいえも名著です!

  ひらがなが認識できるようになったくらいの

  お子さんが大好きになる本です!

 

  • 繰り返しの言葉が使われている

  「だるまさんが」ですと

  「だるまさんが」という言葉が

   最後まで繰り返されています。

 

   なぜ、繰り返しの言葉が良いのでしょうか?

   

   答え

   この頃のお子さんは、

   お決まりのパターンが好きなのです。

   お決まりのパターンは

   次の展開が予想しやすいのです。

 

   だ る ま さ ん が

   (ん?)

   ど てっ

   (ん?)

   だ る ま さ ん が

   (ん?)

   ぷ し ゅー

   (さっきと ちょっと違う?)

   だ る ま さ ん が

   (次はどうなるのかなー)

   ぷ っ 

   (こうきたかー!)

   だ る ま さ ん が

   (ワクワク)

   びろーん

   (うけるー!)

 

   こんなふうにお子さんは

   感じているのではないでしょうか。

   繰り返しの言葉があると

   わかりやすく

   安心感があるのですね。

 

  • 文字数が少ない

   文字を多くして

   たくさんの情報を詰め込んでも

   消化できません。

   

   赤ちゃんは

   言葉で表現する内容よりも

   言葉の響きとテンポを楽しみます。

 

  • 体も一緒に動かせる

   だるまさんがはお子さんを膝にのせて

   最初から最後まで本に合わせて体を動かせます。

   体を動かすと、子どもは飽きにくいです。

   お子さんは、安心して

   飽きずに

   何度も楽しむことができます。

 

  • 歌える本だとなお良し

  繰り返しの部分が

  歌になっていると良いですねー。

 

さて、問題です。

子どもを引き付ける絵本の条件

すべてそろっている本は何でしょうか?

  • 絵がシンプルで見やすい
  • 繰り返しの言葉が使われている
  • 文字数が少ない
  • 体も一緒に動かせる
  • 歌える本だとなお良し

 

答えは

 

  

だと99点

 

はらぺこあおむしでは

「おなかはぺっこぺこ」

のところでからだを動かせますが

もっと体を

動かせて

歌もついているのは

 

    

こちらでした! 

ただ、ちょっとテンポが速いので

赤ちゃんが無理なく楽しめるの

はらぺこあおむしかもしれません。

 

以上、

乳幼児の読み聞かせる本を

選ぶときに

押さえたいポイントでした。

 

最後に大切なことをお伝えします。

読み聞かせをするときは

ゆっくり

はっきりと

抑揚をつけて

読んでくださいね!

 

そして

一番大切なのは

 

 

間を大切に。

 

言葉の余韻を響かせる。

 

子どもが次の展開を期待する

 時間を与える。

 

歌のように

お子さんとの気持ちを合わせ、

テンポや流れを意識してみてください。

 

赤ちゃんは

物を介さない直接のやりとりより

本などの

物を介したやりとりのほうが

関係をつくりやすいですよ。

 

パパ!

ママほどうまく

あかちゃんとやり取りできなくて

寂しくないですか?

ぜひ、読み聞かせをしてあげてください。

 

では、最後までお読みいただきありがとうございました。

皆様の心が

明るく、軽く、温かく

光に満ちますように。