全ての子どもには知的好奇心があります。

こんにちは。学校の先生です。

今日は、

障害が重い、軽い、ある、なしにかかわらず

全ての子どもには

知的な好奇心が備わっているという

話をしたいと思います。

今年度、最後の数学の授業で

生徒たちに

「１年間数学の授業してきたけど、

　先生の授業どうだった？」

と聞いてみました。

今後の参考のために、

自分の授業は

何が良くて、

何が悪かったのかな、

と思って。

かえってきた答えは意外なもので

「わかりやすくてよかったです」

でした。

ほんとかいな、

と思って何人かの生徒に聞いたけれど

「けっこう丁寧に説明してくれるので

　よかったです」

と言ってくれました。

うれしかったけれど、

同時に

やっぱり子どもは

わかるってうれしい・快感なんだな、

と実感しました。

私の専門教科は数学ではありません。

前年度の数学担当の先生は

数学が専門でしたが

前年度の先生よりも

よかったそうです。

違いは

わかるまで何度も説明してくれたこと

だそうです。

ぶっちゃけ

学校を卒業する生徒にとって

必要なのは

お金の計算と

時間の計算のみです。

計算機があれば

生活に大きな問題は起きない。

前年度の先生は

それがわかっていたので

たとえ難しくて

わからないことがあっても

社会に出たら

なんの問題もないから

深堀りしなかっただけです。

むしろ、授業を楽しくしようと

雑談を多く取り入れていたようです。

教え方としては

正解だと思います。

ただ、私は専門分野外の数学だったので

気合を入れて

何回も

がんばって説明しただけです。

消費税の計算の仕方や

割引シールの計算の仕方です。

それでも

それが

生徒たちにとっては

わからないことが解決できて

うれしかったようです。

小学校、中学校で

人と比べてできない自分に苦しんで

勉強が苦手だったであろうに。

やっぱり

わかるってうれしんだなと思いました。

どんなに重い知的障害を持っていても

子どもには知的好奇心があります。

お勉強の好きな子が多いです。

パズルをひとつ

はめられたことがうれしくて

ハイになって

落ち着くまでに

しばらく時間がかかる子がいました。

子どもたちは

生まれてからずっと

どうしてなんだろう？

こうしたらどうかな？

とか

好奇心の中で生きていて

手や、指先、

頭をちょっと使った

遊びが大好きです。

ちょっとした

頭の中のムズムズが

すっきりすると

快楽物質が脳内で

分泌されるようです。

その気持ち良さが

新しい課題へと向かわせるようです。

ちょっと頑張ればできるくらい

の課題が丁度良いです。

難しすぎても

簡単すぎても

ダメなようです。

私たち大人は

１つ問題が解けると

すぐに難易度を上げたくなりますが

そこは

我慢が必要です。

ちょっと頑張れば解決する課題を

まだやりますか？というくらい

何度も繰り返すうちに

もう少し難しい課題に

自然に取り組めるようになります。

手を伸ばして積みあがった積み木を倒す

パズルをはめる

隠されたおもちゃの場所をあてる

迷路をなぞる

ボタンを押して音を出す

足し算

分数

グラフ

関数

何でも良いのですが

その子どもにあった

課題を提供すると

子どもは

生き生きと

課題に取り組みます。

そばで

がんばれ！

と励まして

子どもと一緒に

いらいらして

やっと課題が解けたとき

その喜びを

子どもと一緒に分かち合うのは

ものすごいよろこびです。

子どもと仲良くなるには

一緒に遊ぶよりも

一緒に勉強するほうが

実は

心が通じて

仲良くなりやすい

気がします。

最後にもう一度

障害が重い、軽い、ある、なしにかかわらず

全ての子どもには

知的な好奇心が備わっています。

本当は

勉強が嫌いな子どもは

いないってことです。

学校ではプロとして

比較的、忍耐強く

子どもとかかわれるのに

母として

我が子とかかわると

てんでダメですけど

我が子も

勉強が好きな気持ちが

育つと良いなと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

皆様の心が

明るく軽く温かく

光に満ちますように。