子育て専門家の頭の中

療育の専門家です。こどものこと、発達障害、知的障害、肢体不自由のこと、ときどきスピリチュアルについて日々の気づきを書きます。読んだ方のお役に少しでも立てたら幸いです。

勉強が嫌いな子ども 対処法 ありますか?

こんにちは。学校の先生です。

勉強嫌いなお子さん、いますか?

我が子は嫌いです。

困っちゃいます (つд⊂)エーン

 

学校の先生の子どもは、得てして頭が良いです。

そつなくこなすことができる子供が多いです。

遺伝と養育環境のたまものですね。

 

でもたまに、のび太君タイプの子どもがいます。

我が子です。

勉強嫌いです。

 

というわけで対処法ありますか?

あると思いますか?

 

答えは、

 

ありますよ!

 

というか、本当の答えというか

 

真理をお話します。

真理とは、ずばり言います。

 

人という生き物は

知的好奇心を持った生き物

 

これです。

 

「これ、なんだろう?」

「こうしたらどうかな?」

「なんでうまくいかないの?」

「この仕組み、どうなってんの?」

 

私たちは、日常生活の中で常に疑問をもって生きていて、その疑問を解消しながら生きているのですが

 

とりわけ、試行錯誤しながら解決した課題に対してはかなりのスッキリ感や達成感を味わっています。

 

誰でもです。

 

東大に行くような人

普通の人

うだつの上がらない人

勉強が嫌いな人

勉強ができない人

知的に障がいのある人

赤ちゃん

重度に障がいのある人

 

みんな、何かに興味がある物事にたいての疑問を

試行錯誤しながら解決するとかなりの気持ち良さを感じています。

 

私の経験からいうとそうです。

知的障害を持っていても知的好奇心はあります。

誰にでもです。

本当です。

 

だから、本当は絶対に勉強嫌いは存在しないはずなんです。

 

でも実際は存在します。

 

なぜなのか?

 

子どもが勉強を嫌いになる理由

 

答えは

勉強が嫌いだと思い込んでいるから、です。

 

自分の実力に見合わない課題に向き合わされて、試行錯誤しても解決できない経験を

嫌というほどつまされて

自己肯定感が低くなり

勉強が嫌いだと思い込んでいるだけなのです。

 

勉強をしているときに負の体験をたくさんすることによって

勉強をする=負の感情

勉強と負の感情が結びついてしまったからなのです。

 

ちなみに我が子の場合 

「〇もん」に通わせたことが息子にとって勉強嫌いになる原因でした。

「〇もん」は単純な反復学習をすることで基礎的な学力を身に着けるものです。

私にとって失敗の原因は

「〇もん」は自宅学習がメインだったことです。

生真面目な性格の私は

宿題を息子以上にプレッシャーに感じてしまい、

毎晩、10枚のプリントをさせなくては、と思い込み

息子に宿題を強制し、

できないときは「きーーー!!!」

となってしまっていたのです。

仕事では、子供が問題を間違えても全然平気なのに、我が子が問題を間違うと

「馬鹿じゃないのかこいつ?」

と感情的になってしまうのは

先生、あるあるだと思っています。

ついつい、熱が入ってしまうのですね。

 

ある晩、息子が泣きました。

私も「もう、こんなの、嫌だ」とつぶやき「もう、やめにしよう」と決めて

「〇もん」を退会しました。 

それ以来、息子は勉強嫌いです。息子には嫌な思いをたくさんさせて申し訳なかったと本当に思っています。

私は今も、息子の勉強を見るのが大っ嫌いです。

イライラしちゃうから。

勉強は学校に任せ、成績は極力気にしないのが一番、と思っています。

私は、息子の学力について、なるだけ

あきらめよう、

無関心でいよう

と心がけています。

 

しかし、お子さんの学力、勉強嫌いがきになる親御さんも多いはず。

では、対処法を教えます。

 

勉強嫌いを好きにさせる方法

 

簡単です。

できる経験をたくさん積ませれば良いだけです。

 

属する集団のレベル合わせるのではなく、

お子さんのレベルにあった学習をかさねて

できる経験

わかる経験

すっきりする経験

これを積めば、勉強が好きになります。

 

中学校までは通級で高校からは特別支援学校という生徒さんは勉強嫌いが多いです。

勉強が苦手な生徒さんが多いです。

 

でも、一緒に授業をすると半年後には勉強が好きになっています。

 

「分数の足し算ができるようになった!」

「消費税の計算の仕方がわかった!」

「やればできるってわかった!」

嬉しそうに言います。

高校生になってようやく、できる、わかるを経験したのです。

 

勉強好きにする一番のポイント

 

ポイントは2つあります。

1つは子どもの実態を知ること

 何がどこまでできるのか、

 何が得意で、何が嫌いなのか

 何に興味があるのか

 子どもに対して細かい情報をたくさん収集します。

 

そうしないと子どもに合った課題を提供できないからです

 

もう1つは

 そこそこの力で解決できる課題を用意すること

 難しすぎず、簡単すぎず、

 70%くらいの力で解決できる課題を用意します。

 その課題に十分すぎるくらいの量に取り組んでから次のレベルの課題に取り組みます。

 

 あせりは禁物です

 ゆっくり、ゆっくりと

 できる経験、

 できた経験、スッキリ感、

 気持ち良い感じ、

 正の感情をたくさん引き出させて

 勉強と正の感情を結び付け、強化させていきます。 

 そうすると、絶対に勉強好きになります。

 

 最後に注意を一つ

 今回は勉強嫌いを好きにさせるがテーマです。

 勉強ができる子、成績の良い子にさせる方法では決してありません。

 

 勉強ができて成績が良かったら、どんなに良いでしょうね。

 とりあえず、

  

 勉強好き

 

 これだけで、良いじゃないですか!

 

 人間の魅力は勉強のできる、できないでは、決してありません。

 多くの人から愛されて、愛せるか、こちらの方がよっぽど、生きていくうえで大切です。

 

 とにかく、我が子を抱きしめて、愛を伝えましょうね。

 

 最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。

 皆さんに良いことが沢山ありますように。

 温もり、慈しみのエネルギーで満たされますように。。。